高校文化祭の挨拶文

昔読んだ高校文化祭の挨拶文で、これいいなと思ったものをいくつか。 

1989年 都立戸山高校

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 人は、やりたいことをやれ、という。自分のやりたいことに出会うのは天の啓示だ。時にはまた、自分が何かに打ち込んで、没頭したその後になって、それがやりたかったことだったのかと気づくこともある。

 自分のすべてを尽くしての燃焼の体験は、一回きりのものとなる。しかし、その一回きりの体験にぶつかっていく気持こそが青春の姿である。今年も、本校最大のイベント戸山祭を迎えた。生徒諸君がどれだけまたこ戸山祭に情熱を燃やし、かけがえのない、心に残る軌跡を実感するか、その期待は大きい。

 情熱・努力・頑張りは常に尊い。加えて、質の高まりに向け、大いに叡智を発揮しよう。頭を使ってこそ努力は生きる。そして、みずからの世界にのみとどまらず、戸山祭の活動が全員の共通体験としての加乗された盛り上がりとなるよう願っている。

 祭りの後は、輝かしい脱皮であって欲しい 

 学校長 永嶋達夫  

1992年 都立日比谷高校(↓映像は青山高校とのミックスです)

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 クラスの催しは、昨年に続いてすべて演劇になった。企画の段階から上演に至るまで、分担の種類が多く、全員が参加できる。創意と工夫が必要であり、実務的処理能力が求められる。ダブルキャストによる上演も楽しいに違いない。こう考えると、自主的活動に適した方式と言える。前半の不満足な点を改め、今年こそ優れたものをと意気込んでいるクラスの結束に期待しよう。

 いずれ全クラス演劇の状態から脱出しようとする変化の欲求が生じる事だろう。どのような新しい企画が生まれてくるか、今年の取り組みによるところがあると思う。星陵祭の一層の充実のための胎動も期待したい。  

 学校長 福田満雄 

1988年 女子学院 ※現在、この学校には入場制限があります

 今年の文化祭は「創造への挑戦」という意欲的なテーマで繰り広げられるが、羊頭狗肉に終わらないことを期待している。ほんとうに創造的なものは、ゆとりのなかから生まれる。神は六日間で天地を創造されたのち、七日目に生まれ、人間にも休息の祝福をあたえられた。ニュートン科学史上の大発見をしたのは、大学の研究室にとじこもって研究に追われていた時ではなく、ペスト流行で学校が閉鎖されたため、やむなく故郷に帰ってひまをもてあましていた時であったといわれる。

  忙しく仕事に追われる生活は、身辺におしよせてくる情報処理に終わるだけで、創造的なものはなにも生まれない。この三日間、教科書とノートをすて、習ったことを全部忘れて、創造的な遊びに徹しよう。そこから何か新しいものが生まれてくるに違いない。  

 学校長 斉藤正彦

1999年 市川学園

 文化祭に際して諸君の知的で清新な若さ溢れる活動が繰り広げられることを期待したい。口述研究発表会、展示会、学芸会、後夜祭などの各係に別れての文化祭実行委員の諸君、あるいは参加団体の諸君が今日に至るまで準備に要した努力は大変なものがあったと思う。しかし、この努力の日々の中でこそ君たちは真の友にも巡り会うことになろうし、創造と共同の充実感にひたれることになろうし、人間として大きく成長するものと信じる。

 今年、直接にそれぞれの団体に属さず、見る立場にある諸君の役割も極めて大切である。紆余曲折はあっても結局は、見る立場の諸君の水準にあった文化祭になって行くに違いないからである。よく見て、よく読んで、よく聞いて十分に楽しんで欲しい。  

 学校長 寺田孝

1992年 県立厚木高校

   多人数で一つのことをまとめ上げるには、忍耐強さ、謙虚さ、誠実さ、責任感、寛容さなど色々なことを学んだことと思います。生徒自らの工夫と努力と協力によって、積極的な全員参加の戸陵祭になることを希望します。
 文化部門では、各団体の発表者として表に出るもの、企画・道具・整理など裏方となって支える者など、様々な面で全員が積極的に参加し体験することによって、日頃の研究や練習の成果を余すところなく発揮して、高校生時代にふさわしい青春の一ページとなり、文化を発展・拡大させていく力となるよう頑張ってください。
 体育部門では、勝敗にこだわることなく、自分の最善を尽くしてほしいと思います。
 第四回オリンピックで、ペンシルバニアの大僧正は、各国の代表を前にして「オリンピックで最も重要なことは、勝つことではなく参加することである。人生で最も重要なことは、成功することでなく努力することである。そして競技で一番大切な物は、闘争ではなく、正々堂々と競うことである」と述べたそうです。この言葉を近代オリンピックの提唱者であるクーベルタンが引用して、オリンピックの理想としたといわれています。
 安全にも十分気を配り、ご来校の皆様共々楽しい、思い出に残る戸陵祭として下さい。(一部抜粋)
 
 学校長 楠元 守

1990年 (私)武蔵高校                    

 世に言う生徒会は武蔵では代表委員会と呼ばれています。その代表委員会に携わっていると、他校の生徒会の方の訪問を受けることが少なくありません。そして「学校の印象はいかがですか」と尋ねますと、多くの人が「受験校、進学校という印象は強くなく、驚いた」とお答え下さいます。武蔵の生徒にはユニークな人が結構います。考えていることが実に個性的で「どうしてこんな発想ができるのだろう」と思わず考えさせられてしまう事も度々です。この記念祭はそうした武蔵生の個性の集大成です。この記念祭で私たち記念祭小委員会がつくったのは記念祭という材料と場所だけです。料理をしたのは980人の生徒自身です。

 また、この記念祭は生徒が「やらされてやった」のではなく、「やりたくてやった」ものです。しかも大部分の先生方は、生徒に対しての「指導」という介入は全くしないで下さいます。個性的かつ新鮮な武蔵のスパイスの入った記念祭を,お心行くまで、お楽しみ下さい。  

 記念祭小委員長 松島庸 

1989年 都立戸山高校

 いよいよ待ちに待った戸山祭となりました。お忙しい中、ご来校くださったみなさまには深く感謝しております。

 さて、初めて戸山祭を見に来られた方には戸山祭は他の高校の文化祭とはどうも雰囲気が違う、と感じられた方もいると思います。それを「戸山祭はかたい」と言いかえる方もいるかも知れません。なぜ戸山祭がそのように思われてしまうのか、と言うと、戸山祭では「問題提起」が求められているからです。今年も含め、今までの戸山祭を支えてきたこの「問題提起」とは何か、というと、私達の関心事を私達の主張をもって訴えようということです。これは私達の学習や生活にも大いにプラスとなってきました。しかし最近はそれも有名無実化する傾向がありました。

 今年はどうでしょうか。まずは今年の戸山祭をご覧ください。展示、演劇、映画、それぞれにいろんな主張がみられます。中にはみなさんを考えさせるようなものもありますし、あるいはみなさんを楽しませてくれるものもあります。決して初め受けた印象のような退屈をすることはありません。きっと満足していただけることでしょう。     

 運営委員長 高橋紀貴 

1988年 慶応女子高校

 私達はいつも何か夢中になれるものを探し求めています。言い換えれば、自分の可能性を一つ一つみつけ出していく、まさに「宝探し」の毎日を送っているといえるでしょう。自分が本気で打ち込めるものは何なのか、そしてどこまで出来るか知りたい。そんな私達の願いから今年度のテーマ「TREASURE-HUNT」が生まれました。女子高生が豊かな個性を最大限に発揮し、また再確認する場、それが十月祭なのです。ご来校いただいた皆様方にも、慶応義塾女子高等学校の魅力を凝縮した形でお見せする事をお約束します。

 実行委員長 小川友佳里 

1992年 川越高校(↓映像は浦和高校とのミックスです)

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 なんだかんだ言ってくすのき祭の季節がやってきました。「くすのき祭」、この言葉を耳にすると、なんだかカラダの中に熱い思いが沸きおこってくるようです。本日、みなさんが目のあたりにする「くすのき祭」。多くの方はご存じだと思いますが、計画から実行まですべて生徒自身の手によって作りあげられたものなのです。(もちろん多くの方々に協力していただきました)そして、その全貌たるや、一目見ただけで毎晩夢に出てきそうなほど強烈! よく、くすのき祭の宣伝文句に「首都圏最大の」(当然自称)と書かれることがあります。が、本日は、それ以上に、あなたの人生にとって最高の文化祭をご覧にいれますです。

生徒会長 片桐喜芳 

2004年 灘高校

 本日は灘校文化祭へお越しいただきありがとうございます。

 僕らがこれから生きていくであろう時代は価値観が不透明な時代だと言われています。従来信じられていた価値観が覆され、みんな新しい指針を必死に模索しています。

 そんな中にあっても決して変わることの無い大事なことが2つあると思うのです。1つは自分が興味をもてること、感動できることを追求するということ。そしてもう1つは仲間と楽しみながら協力して何か大きなことを成すということ。

 この2つだけはどんな時代にあっても決して覆されることの無いものだと信じています。むしろ先が見えない混沌たる時代においては、より一層大事なものとなるのではないでしょうか?

 文化祭というものはまさに、この大事な2つのことが表れてくる場だと思います。

 文化部の人達、文化委員の人達、いろんな人達がそれぞれの力を集めて協力し、多くの人達が混ざり合って楽しむことのできる場、『宴』を用意してくれました。みなさま是非この『宴』を楽しんでいってください。

 文化委員長 後藤晴雄

1994年 千葉県立国府台高校(↓映像は東葛飾高校とのミックスです)

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 今年もまた「鴻陵祭」の季節がやってきました。普段おとなしい?鴻陵生がはめをはずして騒ぐことができるのは,後にも先にもこの「鴻陵祭」だけです。おもいっきりはめをはずして、ここぞとばかりに完全燃焼しよう。そして、夏休みで休みにもかかわらず、特に3年生は受験にもかかわらず連日のように学校に来て準備した成果を見せると共に、文化祭だけはすごいね!といわれている鴻陵祭のすごさを思い知らせてあげよう。

 今日初めて鴻陵祭に参加する人は、あまりの激しさについて来れないことのないように、頑張って同化して、精一杯「鴻陵祭」を楽しんでいって下さい。

 最後に、「鴻陵祭」はもっとも大きな、イベントです。くいを残さず,後でやり残したことのないように、完全燃焼し、みんなですばらしい鴻陵祭にしましょう。

 生徒会長 高橋亮

1990青山高校

 文化祭の二日間は、体育祭と並び私達一人一人が最も湧き立つ期間であると同時に、そうでなければならない期間だと信じています。その短い期間のために数ヶ月前からいろいろな準備が始まります。台本を作り、大・小道具をそろえ、そして練習を重ねてゆく。あるいは、ロケの場所を決め、多くのNGを出しながらもなんとか撮り終えたフィルムを編集する。その他にもいろいろな経過を経て除々に完成に近づいてゆきます。大人の方々の協力もあったかも分かりません。ハンズにもおそらく相当お世話になったことでしょう。そして、それら汗と結晶が文化祭の二日間で一気に放出される訳です。これはなんとすばらしいことでしょうか。

 今回上演する劇や映画を見るとき、どうぞその奥に隠れた今までの苦労を感じとって下さい。そして、目の前でくり広げられる光景を思いきり楽しんで下さい。 

 生徒会長 亀田充

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1987年 城北高校

 はたして、我々城北生は、今までに一度でも人に対して自信をもって何かをしたことがあるだろうか。おそらく数回はあると思うが、その印象は、もう薄くなってしまうことだろう。文化祭といっても、とかくギリギリまで仕事をやらず、中途半端なものに我々はしがちである。その考え方をあらため、よりよい文化祭をつくるべく、文化祭実行委員会の人々は「どおだ!」という、すばらしいテーマを一般生徒に与えてくれた。そして一般生徒達もこのテーマにむかって例年になくがんばって来たと思う。この一年に一度の、全校が一体となって一つのテーマを追求した第47回城北祭。どうかごゆっくり、ごらん下さい。

 最後に。①文化祭実行委員会のみなさんごくろうさま。

     ②城北の先生方、ご協力ありがとうございます。

     ③ご近所の方々、毎年おさわがせしてすみません。

     ④他校の方々、よくいらっしゃいました。

  さあ ガンバロウ!

 生徒会長 八田堀衛

 都心の男子一貫校は高校のクラス参加が少ないなど、学校ごとに雰囲気は異なりますが、毎年行けば、毎年同じ様な事をやっているのが文化祭であります。去年やった事をもっとうまくやろうとか、来年も使えるものを残そうとか、創造と継承が折り合って、独特なものになって行く感じです。

 東大進学校と呼ばれる様な国立や都立の高校でも、高3の全クラスが秋の文化祭で演劇をやったり、文理混合クラスだったりします。千葉の東葛飾高校の垂れ幕など、始めは1〜2本だったものが、10年くらいかけて全クラス規模になって行ったという話を聞いたことがあります。

 以前、戸山の説明会で教務の先生がおっしゃってたのですが、クラスを文理分けにして、片方は絵を描くのがうまい生徒、片方はコンピューターを触るのがうまい生徒ばかりだったら、クラスで演劇なんか作れないということでした。

 

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