itisuke雑記帳▼

戸山祭へ2015

 今年の戸山祭は展示を少々と、かなりくそ暑い日曜夕方の体育館での後夜祭(ブラスバンド部の演奏)をみてきました。アンコール曲は5曲もありました。同部はスーパーブラスと言って、戸山祭で演奏する為に活動しているクラブだと聞いていたんですが、最近は9月3日に新宿文化センターでのブラスユースフェスティバル、13日には戸山公園 野外コンサート(1,2年生だけ)というのがあったそうです。間違っている可能性もありますが、youtubeで同じタイトルの曲をリンクさせておいたので、雰囲気だけでもお楽しみ頂けるんじゃないかと思います。

Original Stage
 オーメンズ・オブ・ラブ
 リトル・マーメイド・メドレー
 It Don,t Mean A Thing

Power Stage
 25 or 6 to 4
 Stone Free
 Only You

アンコール
 世界が一つになるまでは
(この曲のタイトルだけ聞き取れました)

参考 →戸山公園野外コンサート2014(前半)

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校長先生の挨拶文

 本日は戸山祭にお越し頂き有難うございます。

 戸山祭は、「問題提起」ということを毎回の大テーマとしていて、生徒たちがその年における自分たちの問題と社会の問題とを必至に考え、討論し、表現してまいりました。今年のテーマは「戸山ラジアンこれくしょん。」です。生徒たちは、本校のシンボルである玄関前のラジアン池のように奇抜で個性的な作品およびパフォーマンスを生み出してほしいという思いで、このテーマを決めたということです。

 一般に、ものごとは個性的独創的であるほど理解されにくいものです。しかし、作品は理解されなければ、あるいは少なくとも批判的にではあっても「対象」とならなければ意味がありません。個性的で独創的でありながら、独りよがりではなく、ほかの理解ないしは共感をえる「もの」―真のコミュニケーションの成立と創造、難しいテーマですが、「知の探究者」を目指す活気溢れる戸山生にはやりがいのある挑戦となったことでしょう。

 現在の日本の高校(大学もかな)の文化祭において、縁日喫茶ではなく展示と公演が中心の本校の形態は、逆説的ではありますが、それ自体が個性的な存在です。本日はこの「個性的な」戸山祭をゆっくりお楽しみください。戸山生の学校生活の一端を垣間見てください。また、戸山祭の運営は戸山祭運営委員会という生徒の組織が行っております。この運営についても是非ご注目ください。 学校長 大野弘

参加団体一覧

3年―映画(1階講堂・3階生物講義室・4階化学講義室・4階物理講義室)

3A ギフト
3B 新明解 よいこの君主論
3C 桜の葉の栞(しおり)
3D 患者のエンドロール
3E 青いこころ
3F 夕暮れのトロイメライ(シューマン作曲「子供の情景」)
3G 迷える子羊たち
3H 僕は脚本が書けない

2年―演劇(体育館)

2A Love & Banana`s Reception
2B 太陽を継ぐ者
2C リボンの騎士~本当の心は?~
2D Alice in Murderland
2E 王女サティ―
2G ココロノカラ
2H 1億本の杜若
2I  おくりやの清算

1年―展示(3階各ホームルーム教室)

1A epidemie ~流行とは何か~
1B 俺たちに限界はない ~万物の限界は内在する~
1C 恋人ってなんなんだ?
1D 錯覚だらけのclass room!
1E ほらみて、きみの心に手がとどきそうだよ。
1F How To Make Kawaii
1G いい夢見ろよ!
1H 未来予想図

部活&その他

ブラスバンド部、管弦学部、合唱部、軽音楽部、天文気象部、
SSⅡ地学、SSⅠ・Ⅱ物理、SSⅠ~Ⅲ化学、化学部、SSⅠ・Ⅱ生物、
SSⅠ・Ⅱ数学、地理歴史部、新聞部、囲碁将棋部、文学部、
美術部、漫画研究会、山岳部、写真部、学生公論編集員会、
アメリカンフットボール部、演劇部、ダンス同好会ほか。

 

 かつて「日本一の文化祭」と呼ばれた戸山祭も今年が70回だそうです。高3の全クラスが映画製作をやっている文化祭って、他に聞いた事がありません。昨年度から、2年生の演劇を録画したものを放送する「演劇放送所」というのを設けたそうです。

 パンフレットの各団体の内容を紹介するページでは、例えば「ギフト」という映画だったら、あらすじが書かかれてある下に「問題提起」という一行欄があって、「かけがえのない繋がり、忘れていませんか?」と言う様に、2重に説明がされています。

 今は高1クラスの展示が3階、クラブ発表が4~5階、高2演劇が体育館、高3映画が講堂と3特別教室でやっているのですが、1~2階では展示がほとんどなく、3階も校舎の南側だけなので、閑散とした印象があります。やはり高2の演劇を2階の教室でやり、音楽室の合唱部と管弦楽部は、講堂か体育館へ移った方がいいんじゃないかなと思いました。

 パンフレットにはさんである戸山高校新聞に学校紹介の記事があったのですが、入学後の最初の行事は運動会で、「戸山の選手宣誓は他校のものとは一味違う」(確かに)。応援合戦はダンスをやっているのだそうです。戸山祭の後、10月に1年生のHR合宿があり、メインは「討論」。続いて1年は地学城ケ島巡検というのがあって、終わると膨大なレポート課題が待っているとか。戸山の昼食は97%が弁当だそうで、女子の存在が感じられました。

 

戸山祭アンケート(パンフレット/回答780名)

Q1 犬派?猫派?・・・犬(39%)、猫(32%)、その他(29%)
Q3 海外旅行するなら?・・・ヨーロッパの国々、フランス、アメリ
Q5 戸山で好きな場所は?・・・教室、階段広場、ラジアン
Q6 戸山のいいところといえば?・・・自由、個性が強い、都立にしては校舎がきれい
Q7 戸山生としての心得といえば? 自主自立・予習復習、寝ても覚めても4STEP(数学の問題集)、変人であること
Q8 日課は何?・・・睡眠、特になし、勉強
Q9 卒業後の目標は? 大学進学、人生楽しく生きたい、特になし
Q10 戸山を目指す受験生へ一言! がんばって!、諦めないで、よく考えてから学校決めてね

 

 校歌の曲は百年も前から使われ、歌詞は戦後に編詩されたものですが、高2の夏休みの国語の宿題から選ばれたものに先生が手を加えた物だそうです。 ちなみに、作詞者・茅野力造氏を検索すると、集英社「ノンノ」の初代編集長と、アニメ映画・ドラゴンボールZの製作総指揮者の名前が出てきます。
www.youtube.com
 

 

 今からちょうど10年くらい前だったかな。戸山高校を紹介する部屋に入って、まあ先生が2人立っていただけだったんですけど、新校舎の模型とか、ポカーンと展示を見ていたら、先生が話しかけてこられて、1時間弱くらい話し込んだ事があるんです。質問だけあげますと、

「改築で戸山と学習院女子のプロムナードは一緒になるのか?」
「学区が撤廃されて、練馬区の生徒が馬場や渋谷を経由して西高に通う様な事はなくなるのか?」
「黒磯寮の松枯れや岩井寮の改築はどうなっているか?」
「夏休みを半分に削って、冬春休みに回し、文化祭を1か月早められないか?」
内申書のウエイトが高くて各公立中から同じ人数だけ入学者が入る様な状況がある様だけど、改善されるか?」
「改築後も校長室と生徒会室は隣室になるのか?」
週休2日に伴い、65分授業などは導入されるのか?」
「以前は男女2対1だったけど、最近は女子が増えていませんか?」
「都立トップ校の女性教員は9人だったと聞くが、現在の人数は?」
「寮や戸山祭映画の外部利用や貸し出し状況などは?」
高田馬場駅の戸山口は生徒会の要望で設置されたと聞くが本当?」

 こんな感じで、色々と教わった事もあったし、質問以外の事でも話がふくらんだ訳なのですが、あの頃は次に城北高と城北埼玉高の文化祭があったので、そろそろ帰ろうとした所、何だか人が増えて騒がしくなったなと周りをみてみると、何と生徒さんたちがじっとこっちを見ていたので、ゾッとした思い出があります。。