itisuke雑記帳▼

高校文化祭パンフレットより

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 少し前に、高校の文化祭実行委員会のサイトで、パンフレットの企画を募集しているのをみた事があるのですが、1校では事例が少ないだろうと思いまして、ウチの押入れに眠っていたパンフレットを掘り出して、パラパラと見直してみる事にしました。

    

 まず、お客や予算の大小で変わるパンフレットの大きさですが、B5版が圧倒的に多く、お客の多い学校ではA5版と2分される様ですが、小さい例では開成(87年)が縦21cm、横10cmで、県立春日部(88年)が縦18cm、横10cm。逆に立教高(87年)、慶応女子高(93年)がA4版でした。こういうのは色々と昔からあったみたいです。

 B5のパンフレットを広げて横にして読むというレイアウトもありましたが、これは見にくいんじゃないかなぁ(早稲田92)(東葛飾?部91)(独協埼玉88)。又は冊子がB5で、1ページ目をB4にして、半分に折り込んだり(城北88)、本文を縦書きにして、ページを前後逆にしたり(城北99)。

 定番というと、学校用語・豆知識とか、クイズ、アンケート結果を載せるコーナー。先生と生徒の回答の上位3位までを、各ページの左右に載せたり(跡見94)、アミダくじで選ばれた2クラスを対象に行った(城北88)など。生徒や学校との相性を見るチャート式適性度チェック、編入試験・検定というのもありました。心理テストには参加型と、アンケート結果(%)から校風を解説するタイプ(海城04)がありました。

・名字TOP5(国立06)

・一番好きな科目は?(筑波大附91)

・担任以外で好きな先生は?(筑波大附91)

・去年良かったTV(筑波大附91)

・カッコイイなと思う学校はどこですか?(立教87)

・授業中は何をしていますか?(慶応女子88)

・今、海外旅行するなら? (城北88)

・(自校生を)タレントにたとえると・・(都立武蔵88)

・女性の名前で好きなのは?(慶応志木87回)

・○○部は○○だ!!(学芸大附06)

・ちょっと変わった部活の掟を教えて下さい(学芸大附06)

・いい男の条件は(慶応女子88)

・自分を一言でたとえると(城北02)

・もしもメイドカフェで母親が働いていたらどうする?(国立06)

・やってみたいアルバイトは?(慶応志木87)

・栄光祭に来て欲しい芸能人は?(栄光05)

・ご来場してくださった皆様にヒトコト。。(学芸大附06)

 血液型の比率は、都立の国立と九段で見ましたが、一般的な数値でした。私立・別学・文理別とかだと、変わるかな?

 個人的に、へぇ〜と思ったものは、

・部活の種類は?(国立04) ウンドウ部68% ブンカ部29% 

・好きな人がいる部活 男子→女子(国立04) 

  女ハンドボール吹奏楽、野球、社研、女バレー

・共学になってほしいと思いますか?(市川97)

  Yes・909名 No・430名 どちらでもかまわない・689名

・あなたは(男子校、共学、女子校)で良かったですか?(城玉00)

  男・Yes25%、共・Yes54%、女・Yes76%

戸山のいいところは?(03) 

 自由 個性的・キャラの濃い人が多い 楽しい・愉快

  (その他) 高校の中の高校 やるときはやる ファンシー&ワイルド

・好きな音楽のジャンルは?(城玉10)

  POP約40% Rook クラシック アニソン各約18%

・学食にあったらいいと思うメニューは?(戸山03)

 ラーメン、カレー、うどん 

・親友と呼べる人はいますか?(市川97) Yes・1291名 No・182名

 

 別学から共学になると、クラス参加の出展(遊び・展示・演劇・映画など)が増えるという事があるのですが、別学も共学も文化部・体育部の比率があまり変わらないというのは、ちょっと驚きました。

 それと立教や慶応などは、挨拶のページに系列校の生徒会長や委員長の挨拶文を載せてました。校長先生の挨拶文がないのは、麻布や川越高など。毎年同じ挨拶文だったのは、男子校時代の市川。校長先生の挨拶文の上に学園長(武蔵)や塾長(慶応志木)の挨拶を入れたり、PTA会長(城北02)を入れたり、校長先生などをイラスト化(八王子東89)したり、校長の挨拶が「詩」(桜蔭86)、挨拶ページを後半にして、スタッフ名簿と合体させる(武蔵87)などありました。

 企画モノでは、ポスター応募作品集(諏訪清陵92、富士見94、富士93)、参加団体とは別の全部活動PRページ(国立04)、赤い羽根募金(早実92)・献血日大豊山93)、アーチの解説(川越93)、秋の公演(定期演奏会など)のお知らせ(日比谷93)、飛び出す絵本ならぬ飛び出す案内図(都立武蔵88)、生徒会長による学校紹介(中大附87)など。

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 カット絵より人の割合が減る画像でも、何かしら人を入れる様にしたり(市川02)、屋台村(市川06)で売る食べ物の写真を載せていたのも、意外に斬新でした。スタッフTシャツ(城北02)やはっぴの紹介(川越?)、柔道場での荷物預かり(川越91)、トイレ表(海城04)、袋とじ(市川02)、屋台の値段を食券1枚、2枚と数えたり(早大学院)、TIME TABLEを後半に回すケースもありました(海城86、早実88)。

 最近はやりの学園グッズで一番多いのは、タオル、Tシャツ、文房具ですが、灘、市川、川越(93)、栄光、城北埼玉などで、せんべいや饅頭を。どら焼き・携帯ストラップ・リストバンド(浦和04)、うちわ・テレカ(川越93)、バッジセット・テディベアぬいぐるみ(慶応志木04)を売っていました。

 パンフレットにはさむチラシでは、来場者アンケート(早稲田など)、投票用紙(小石川92など)、演奏会(船橋89など)、チケット(宝くじ)・Mr.志木投票用紙(慶応志木04)、PTAバザー&グルメマップ(城北06)、はさんだ訂正表に広告を入れる(城北03)、最初の3ページは横幅を変えて、インデックスを付ける(戸山90・多摩92)というのがありました。

 個々の展示はあまり見なかったのですが、学ラン(私服校)を着てのプリクラ(早大学院04)、ギリシャ風喫茶店(浦和04)・名曲喫茶(麻布04)、ネイルアート(浦和04)、修学旅行発表会(城玉08)、文実の準備写真展(?)、英語部が外国のお菓子を販売(浦和04)、鉄研の駅弁販売(聖光05)など。体験型では縁日の射的が一番多いかと思いますが、野球部のバッティングセンターというのもあった様な気が。父兄・先生参加では、お母さんの手芸展示とか、先生やOBの写真展、先生の個人講演会、本の販売&サイン会(栄光)、父母の沖縄舞踊(桐蔭88)など。

 教室数が足りなくなる対応としては、クラスとクラブの文化祭を前後週に分けて行っている県立東葛飾や、高2・3年のクラスを自由参加にした城玉(01)、高2演劇(全クラス)を体育館でやる戸山、廊下で展示をやったり(慶応志木)、教室を半分に分ける学校(早大学院ほか)もあります。巣鴨(87)では、体育館(ギムナシオン)を舞台と展示ブースに分けて使っていましたが、麻布も近年、こういう方式を採用。江戸取(04)でも、体育館で写真展や鉄研がやっていました。

 イベントでは、スタンプラリー(慶応88)、文化祭前の仮装パレード(高崎)、土曜午前中の合唱コンクール諏訪清陵92)(白鴎86)、フリーマーケット(浦和)、昼休みに食堂から見下ろせる場所で中1の合唱(聖光学院)、生徒会主催・学校説明会(浦和)、中学生のピアノ・バイオリン協奏(城北06)、ラジオ放送(灘校04・浦和04・城玉08)。校庭で体育部対抗の三輪車レース(日大豊山93)(城北94)というのは、投票した馬券にスタンプを押してもらって、当たると記念品がもらえるというもの。川越(91)や江戸取(04)の露店は活発ですが、参加団体を見ると、体育部が中心でやっていました。

 特設ステージのイベント(夜祭を含む)では、腕相撲・女装大会・プロレス(獨協90)、ファッションショー・たたき売り・cooking・ビンゴ・狂言(武蔵87)、対教師クイズ(武蔵?)、チア・ソーラン節・漫芸・ホームドラマ早大学院04)、盆踊り(城北03)・神輿(城北04)、講堂から広い廊下に学芸会を移して、ピアノ・アコギ&ハーモニカ・木管五重奏・鹿島神流武道・ジャズ(市川04)など。

 講演会はOBと有名人が半々くらいでボチボチですが、PTA主催の文化講演会を文化祭の土曜午前に移した(城北03)例もありました。体育部の招待試合は多いですが、OB戦(諏訪清陵92)は珍しいです。文化部の他校招待は少ないですが、川越女子のドラムコーズ部(浦和99)、久喜高の新体操部(浦和88)、浦和1女ダンス愛好会・松山女子高書道部(春日部05)、春日部女子マンドリンギター部(春日部88)、ディベート早慶戦早大学院04)、川越・浦和・春日部対抗ロボコン(春日部・物理部05)、神奈川朝鮮高校舞踏部の公演(横浜翠嵐92)、ドイツ国ギムナジウム学園ビッグバンド演奏会(城北05)など。

 中夜祭のダンス発表(筑波大附属)、慶応(88)の後夜祭では、一般と体連のアトラクションを設けていました。高崎(89)では日曜17時(ファイヤーストームの前)まで、放送部主催の紅白歌合戦(文化部対体育部)というのをやっています。長野県でも多いですが、諏訪清陵(92)では土日の夕方に体育館でフォークダンスをやって、18〜21時までファイヤーストームを。

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 ちなみに、後夜祭で打ち上げ花火をやる学校というと、昭和50年代後半に城北埼玉がありましたが、今ネットで調べると、西武学園文理、県立浦和・松山とあって(神奈川も多いです)、海城、駒場東邦、筑波大附属、都立富士など、都心でも結構やっている様です。

 文化祭の翌週が体育祭で、プログラムを載せている学校(県立多摩、八王子東89など)もありました。国立(06)では、後夜祭を体育祭でやってます。文化祭の2日前にやっていたのは県立国府台(91)、順天(99)、城玉(10)。諏訪清陵(92年7月)では、初日(金曜)の15〜18時半、長野(04年7月)では16〜18時に体育祭をやっていました。

 両国(87)・木更津(04)では、文化祭の後、1日空けて体育祭(後夜祭)を。木更津(04)では金曜に、歌コンというのをやっていました。巣鴨(87年)では文化祭の翌日が体育祭で、プログラムや種目解説を写真付きで紹介。応援合戦(3回)、100m決勝、タイヤリレー、五目レース、スウェーデンリレー、俵取り、5周リレー、柔・剣道演技、組み立て体操、旗立て、棒取り・・。タイトルだけでも面白そうです。

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 広告の種類では、自校グッズ、雑誌・新聞社・放送局、デパート、遊園地、ボーリング場、ゴルフセンター、教習所、武道具・スポーツ店、結婚式場、郵便局、自習室、理容室、コンタクトレンズ、学生保険、同窓会、酒屋、黒板屋、特許事務所、貸寝具、旅館、旅行会社、団子屋、割烹ふぐ料理・・等々、お寺がないくらいでしたが、画像の位置や大きさを統一したり(市川02)、一覧ページを置いたり、広告を各ページの下にも置いたり、地図を入れて、地元の広告をまとめたもの(筑波大附88)もありました。全国八百屋組合の「野菜を食べましょ?」という冗談CMが、味の素の隣りに載っていたりする(武蔵88)のも面白かったです。

 表ページと裏ページの絵が表裏一体(戸山09)だったり、裏表紙の例は多くないですが、スタッフ紹介や編集後記、学校への案内図、校内マップ、諸注意、時刻表、実行委員名簿、校章だけというのもあれば、変わり種ではテーマソング(92厚木高)というのもありました。

以上、ご参考に。