itisuke雑記帳▼

久しぶりにテレビを

最近は、あまりテレビを見ていなかったのですが、たまたまバイト先で大きなテレビ(25インチ)が入ったもので、久しぶりに何か見ようかと。松嶋さんの火垂るの墓というドラマに、ハマッてしまいました。

母親を失った主人公の少年と妹さんが、親戚の家に預けられ、その家でも次第に食うに困る状態となって、おばさんに追い出される。そして少年と少女は2人で生活を始めるが、やがて2人とも栄養失調で死んで行くと言うお話・・・簡単すぎますが。

で、途中から見たので、ストーリーはよく分かっていなかったのですが・・。まず最初、その家で、普通に水道の蛇口をひねっている光景を見て、「え?」と思った訳ですね。そして、そこの家の娘さんが、(女学校の)セーラー服などを着ている。まるで、戦前にはなかった公立中学にでも通っているかの様に。

まあ、主人公の髪の毛が伸びないのも、松嶋菜々子さんがやつれないのも、ドラマだからいいと思ったのですが、なぜか主人公の少年は家事を手伝わない・・。

主人公の少年は海軍中将の長男で、「一中」(県立神戸一中)マークの制帽をかぶり続けていたのです。

だから普通は、すぐにこの少年の素性が町内に伝わるし、この青年と妹さんが世話になった松嶋さん(悪役のおばさん)のお宅で、配給が主人公の分まで回らなくなると言うのは考えにくい。

この頃の旧制高校というのは、東京でも5校しかなくて、例えば地方の国立の高校で、学生が不祥事などを起こした時などは、地方公務員である警察署長の方が高校へ出頭すると聞いた事があるので、「一中」と言う帽子をかぶって歩いているだけでも、神童として扱われたんじゃないかと思った訳なのです。

それでも食うものに困ったなら、少年は農作業でも手伝うか、お寺に逃げ込むか、妹を医者に連れて行ったなら、もう少しそこでねばれよ! 後になって、バッチを外すなよな!! とか。

しかし原作では、お父さんの仕事は海軍大尉。少年の学校は県立神戸一中ではなく、神戸市立一中と言う事であります。いやいや、そうやって突っ込んで楽しむのもドラマであります。

ちょっと調べたら、役者は豪華キャストだそうで、なかなかみなさん、いい味を出しておられました。

でも設定はどうであれ、あのメルヘンチックな無邪気さ、微笑ましさ、人の心を変えてしまう貧困、人間関係の困難さと言った所には泣かされます。

まあしかし、久しぶりに見たいいドラマでした。

  参考 「火垂るの墓」 フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

      http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E5%9E%82%E3%82%8B%E3%81%AE%E5%A2%93

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